そろそろ準備を!暑中見舞いの歴史と今から描ける3つの画法

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 こんにちは!
 今日からは七月がスタートし、気がつけば一年の半分はもう過ぎてしまいました。
 五月のGW後には、これから十週間祝日がないまま生きるのかと各地で悲鳴が聞こえましたが、来る三週間後には海の日、そして一ヶ月もすればお盆なのだから早いものです。

 七月という文字だけで「夏!」感が味わえますね。暦の上では六月も夏に分類されますし、実際暑かったのですが、七月にならないと夏が来た感じはしないものです。
 さて、夏といえば海開きがあったり夏祭りがあったり花火をしたり、アウトドアな行事が盛りだくさんです。しかし今回はそういったレジャースポットの話ではありません。

 家で出来ることで、この時期に耳にすることといえば…

 そう、暑中見舞いです。

 しかしビジネスならまだしも、プライベートではあまり出さなくなっているのではないでしょうか?とはいえ、実際に私も欠かさず出しているかと言えばお答えづらく…。
 暑中見舞いも、それから冬の寒中見舞いも、送る時期が決まっているので年賀状と似てますが、新年の挨拶をする年賀状と比べて、ただ夏に「暑い中大変ですね。大丈夫?」という文章を送るこちらでは、忙しい現代人にとってどんどんとその必要性が薄れていっているような気がします。

 そもそも暑中見舞いっていつから?と思って調べていると…

 今では当たり前のものとして考えられている暑中見舞い。形は違えどもその歴史は古く、江戸時代以前にまで遡ります。かつて人々は、一年を二期と考えていました。その始まりが、今で言うところの正月と盂蘭盆会だったのです。相手を気遣いまた、その期の感謝をするのです。これはとても重要な事とされ、江戸時代では、武家仲間から親戚関係、更に近所の家を元旦から1月末まで毎日回り続けた人もいた程です。
(中略)
紡ぐ言葉よりも、綴る言葉の重みを忘れてはならないのです。「目で見る言葉の大切さを、もう一度考えてください。」と願わずにはいられません。また、古き良き時代の日本の「相手を思いやる心」のすばらしさを。これこそ日本の文化の根底ではないのでしょうか。

相互コミュニケーション下野タウン誌『CiMoTa』 暑中見舞いの起源 より引用 –

 目からウロコな情報でした。年賀状と比べて…と書きましたが、なんと昔はその年賀状と同義のものだったのですね。
 現代において、「人と会う」ということはとても容易なことです。メールや電話なら一瞬で繋がりますし、面と向かって会うことさえも年々と交通の便が良くなってきています。毎日、毎週、毎月会うことが出来ないからこそその時折に沢山の感謝を込めて、という考えは今じゃ難しいかもしれませんね。

 つまりは、「暑中見舞いを送ろう!」という漠然とした勧誘だけでは誰も書きません。時は流れ人の考えも移りゆくものなのですから、どんなに「こんな古き良き伝統がありました!」という情報を知っても「へーそうなんだー」で終わってしまいます。
 ではどうするのかというと、単純に暑中見舞いを書きたくならなければなりません。「出さなきゃな〜」と考えてしまっては結果「出さない」のは当然です。ならば「書きたい!」と思えば「出す」に繋がるわけです。とても単純で当たり前な話ではありますが、すごく大切なことです。
 そのキッカケが大切な人だったり特別なことだったり、人によって様々だとは思いますが、ここでは簡単に出来る!という紹介のもと、そんな意欲をあげられたらと思います。

 では前置きが長くなりましたが、いよいよ本題ですね!

■簡単にオリジナル暑中見舞いが書けちゃう3つのパターン

1,芋版

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【用意するもの】
 ・サツマイモ ・彫刻刀
 ・下絵用の紙 ・トレーシングペーパー
 ・鉛筆 ・絵の具 ・筆

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まず初めに下絵を書いてから、少し濃い目に溶かした絵の具を使って、トレーシングペーパーに書き写します。次にサツマイモを輪切りにして(もし絵が大きいようなら縦に切ってもOK)、その断面にトレーシングペーパーを覆い被せて転写!切ったばかりのサツマイモは水分を含んでいるのでなるべく早めに!

そしたらあとは彫刻刀で掘るだけです。掘り終わったらそこに絵の具をつけてハガキにペタッと押して完成。

2,あぶり出し

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【用意するもの】
 ・レモン、ミカン(砂糖水でも代用可能)
 ・筆
 ・果実用のスクイザー(絞るやつのことです)

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レモンやミカンを絞って汁を出したら下準備は終了です。そのままハガキに書きたいように描いたら後はガスコンロを付けて炙りましょう。糖分が熱を吸収し、変色して浮かび上がれば完成です。

芋版よりはるかに準備工程も少ないこちらですが、下絵が書けないし(フリクション等の熱で消えるペンで書けばいけますが)、また大量生産は難しいので、もし沢山出したい!というのであれば、ワンポイントに使うのは良いかもしれませんね。その時はどうぞ火にはお気をつけて!

3,簡易ステンシル

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【用意するもの】
 ・紙 ・カッター ・鉛筆
 ・ティッシュ(使わない布でも) ・絵の具

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芋もレモンもない!そんな時は簡易ステンシルを作っちゃいましょう。

ハガキより大きめの紙に下絵を描いた後はそのままカッターで切るのみ!ステンシルシートが完成したらてるてる坊主のようにしたティッシュに、濃い目に溶いた絵の具を含ませてポンポンと押していきましょう。
芋版と違って、工夫しない限り輪郭を切るので精一杯なこの簡易ステンシルですが、小さなものをポンポンと押していくと意外といい味が出るかもしれませんね!

色を重ねてみたり、なかなか可能性は無限大だと思います。

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ということで、以上3つでした!どれもこれも、道具は家に揃っていると思います。(絵の具は限られるかもしれませんが…)それに、複雑なことは何一つしていないので、2時間あれば1枚は出来上がりそうです。元々絵を描くことがあんまり…という方は、文字を彫ったり書いたり、はたまた自分で撮った写真などをトレースしたりしても楽しいんじゃないかなあと。

そもそも暑中見舞いっていつ出すの!?という疑問ですが、これは一般的に有名なものだけでも3つもあります。しかし、暑中見舞いとは1年で最も暑い時期に相手の安否を気遣うものですので、よほど季節外れにならない限りはマナー違反と思われないでしょうし、大体どの年も7月の末ぐらいに出していれば間違いはないみたいです。(立秋以降は残暑見舞いになりますのでご注意を!)

私も今年は出せるようにがんばります!それでは!

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